神道文化叢書第48輯『伊勢御師と宇治山田の学問』窪寺恭秀著

(弘文堂紹介記事より)

伊勢御師とは伊勢神宮における私的な祈祷を担い、神宮の御祓大麻を各地に届け、各地の参詣人を神宮に案内し、宿を提供するなどの活動をした人々です。第一編ではあらゆる文献を博捜して全国的に活動していた御師の実像を詳らかにします。

一方で神宮では、宇治と山田に所在する内宮・外宮それぞれに文庫を設けて祠官の学問の進展と継承に努めていました。第二編では神宮所蔵の古典籍を探求して神宮での学問の交流と近代への継承を詳述しています。

目次

第一編 伊勢御師の機能と展開

第一章 中世後期の伊勢御師の機能と展開
第二章 中世後期における伊勢御師三方家の存在形態(上)
第三章 中世後期における伊勢御師三方家の存在形態(中)
第四章 中世後期における伊勢御師三方家の存在形態(下)
第五章 伊勢御師と在地の関係性について
補 論 宇治橋の歴史について

第二編 宇治山田における学問の興隆とその継承

第一章 近世宇治山田の学問的形成
第二章 神宮の古典籍
第三章 神宮文庫の設立と神宮の編纂事業

※なお、本書は一般書籍として、弘文堂より販売しております。(本体5000円+税)