第31輯 「祝詞の研究」

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本澤雅史(皇學館大学教授・宇佐神社禰宜)
(弘文堂より発売中)

 現在、皇學館大学にて古典、祝詞講読、神社祭式行事作法等を講じる著者が長年をかけて専門の祝詞に関する論考を纏め、さらに書き下ろしの論文を含め、一書にしたものである。これまで祝詞に関する書は多々あるが、ほとんどが祝詞作文に関わるもので、学術的な考察によるものはほとんどなく、特に一書として纏められたものは青木紀元氏(故人)のものが流布されているのみであった。そうした中にあって著者が近年の神道研究、古典研究などの学術的な成果を踏まえながら祝詞に関する論文を一書に纏めた価値は高い。

第30輯 「神仏と村景観の考古学」

笹生 衛(千葉県教育庁)(弘文堂より発売中)

 現在、千葉県教育庁にて文化財担当の主任主事を務められている著者が、長年をかけて、神仏関係の考古資料から、古代、中世の景観の復元を試み、かつてのムラ社会における神仏と人々との暮らし、地域環境の変化について探る一書。

第29輯 「伊勢御師と旦那」

久田松和則(富松神社宮司)(弘文堂より発売中)

 長崎県大村市にて現任の宮司として神勤奉仕に務める傍ら、大学卒業以来研究を積み重ねてきた伊勢の旦那衆と呼ばれた御師の九州における中世以降の伊勢御師の活躍とそれに伴う伊勢信仰の確立について詳細な史料の分析、数量化をもとに個々の論文を纏めた一書。

第28輯 「記紀神話の神学」

上田賢治(故人・國學院大學元学長)

 戦後来、宗教心理学、神道神学研究の日本の第一人者として、また長年國學院大学にて教鞭をとり、学長をも務めた筆者(故人)が、生前、記紀神話の神学について纏めた一書。著者の遺作ともなったものであり、近世国学にも造詣の深かった著者の記紀観を窺い知ることのできる書。

第27輯 「近世出雲大社の基礎的研究」

西岡和彦(國學院大學専任講師)

 近世の垂加神道の研究者でもある著者が、出雲大社をフィールドにこれまで古代ばかりに注目が集まっていた出雲大社関連の研究を近世期に焦点をあて、その基礎研究となる神学思想、祭神論、人物研究、神道史などの面から詳細に論じた書。

第26輯 「大国隆正の研究」

松浦光修(皇學館大学助教授)

 幕末から明治維新期にかけて津和野派の国学者として明治前期の神祇行政に影響を及ぼした大国隆正の人物、思想とその活動について纏めた書。

第25輯 「平安時代の宮廷祭祀と神祇官人」

藤森 馨(国士舘大学教授)

 これまでとかく等閑視されてきた平安時代の宮廷祭祀と神祇官人の問題について、伊勢の神宮の奉幣使などや白川神祇伯などにスポットをあて、史料を駆使しながら詳細に論じた書。


第24輯 「ハワイの神社史」  前田孝和(神社新報社総務部長)

第23輯 「戦後の社会変動と神社神道」  石井研士(國學院大學教授)

第22輯 「近代政教関係の基礎的研究」  新田 均(皇學館大学教授)

第21輯 「維新期天皇祭祀の研究」  武田秀章(國學院大學助教授)

第20輯 「神宮式年遷宮の歴史と祭儀」  中西正幸(國學院大學助教授)

第19輯 「伊勢神道の成立と展開」  高橋美由紀(東北福祉大学教授)

第18輯 「まつり伝承論」  茂木 栄(國學院大學助教授)

第17輯 「明治維新と国学者」  阪本是丸(國學院大學教授)

第16輯 「蘇るムラの神々」  櫻井治男(皇學館大学教授)

第15輯 「大嘗の祭り」  岡田莊司(國學院大學教授)

第14輯 「永世への祈り」  中西正幸

第13輯 「遷宮を巡る歴史」  茂木貞純(國學院大學助教授)

第12輯 「明治と昭和」  村松嘉津

第11輯 「お伊勢さま百話」  阪本是丸

第10輯 「お伊勢さまを讃えまつる」  西川元泰

第9輯 「日の丸」  安津素彦

第8輯 「イギリスの戴冠式」  蒲生俊仁

第7輯 「続神道百言」  岡田米夫

第6輯 「皇室の御敬神」  川出清彦

第5輯 「神社読本」  小野迪夫

第4輯 「神宮式年遷宮今昔物語」  岡田米夫

第3輯 「会津鑑」  千葉榮

第2輯 「大国隆正」  阪本健一

第1輯 「神道百言」  岡田米夫