神道文化叢書37輯『近代祭式と六人部是香』は、従来の装丁を一新し、古典的な中にもモダンなデザインに装いを改め刊行いたしました。内容をご紹介します。
「明治維新以前は一定していなかった祭祀の方式である祭式が、近代において法制化・統一化されるに至った過程で、近世の国学者はどうかかわってきたか。そこで注目されるのが、民衆の立場から神職の祭祀の実践を促し、祭式諸である「神祭式」を表した幕末期の国学者六人部是香です。本書は、是香が祭式を構想していく経緯を詳細に追い、従来の研究では詳らかになっていなかったその構想が近代の法令「神社祭式」につながっていく過程を明らかにしていき、更にはその祭式の内容を比較検討し、明治維新後の神社祭祀の祭式がどのような特質をもっているか、幕末期の平田派国学が近代の祭式にどのような影響を与えていたのかも分析した神道人必読の書です。」
神社新報(平成24年9月17日号)に書評が掲載されました。
一般販売は弘文堂より4200円で販売しています。