当会では、設立60周年記念事業の一環として、「自然を敬い、歴史と伝統を尊重する青少年の育成」を目的とする「親子で学ぶ『お伊勢さま』」事業を行っております。この事業は、次世代を担う青少年とその親を対象に、伊勢神宮の自然や文化に直接触れる機会をつくり、自然への畏敬の念や、歴史への関心を喚起し、わが国の伝統文化への理解を深めるために企画したもので、日本財団の助成金を受けて行われたものです。
事業の内容について
1、親子体験学習の実施
- 開催時期:平成18年7月〜8月 毎月4回
平成19年2月〜3月 毎月2回 - 内 容:外宮・内宮参拝、神楽奉納、雅楽と火鑚り体験、親子学習
- 場 所:伊勢神宮
- 参加者:全国の神社庁を通じて呼びかけた親子
2、親子学習に使用するための製作
- 児童向けDVD
- テキストブック
親子体験学習の実施について
平成18年7月から平成19年3月にかけて、以下の団体・参宮団に対して行いました。
1.熱田神宮緑陰教室
2.橿原神宮林間学園 3.岐阜県神社庁加茂郡親子参宮団 4.岐阜県神道振興会親子参宮団 5.福島県神社庁親子参宮団 6.岐阜県神社庁武儀支部親子参宮団 7.岐阜県神社庁山県支部親子参宮団 8.岡山県神社庁親子参宮団 9.山梨県 浅間神社 10.富山県神社庁 11.福井県神社庁 12.長野県神社庁 |
380名
400名 40名 31名 90名 72名 33名 42名 16名 60名 27名 67名 |
(7/31・8/3実施)
(8/5実施) (8/7実施) (8/9実施) (8/9実施) (8/10実施) (8/18実施) (8/21実施) (2/24実施) (3/25実施) (3/25実施) (3/26実施) 合計1258名 |
熱田神宮の緑陰教室にて火鑚を体験してもらいました。
うまく火がおこせるかな。
橿原神宮の林間学校でもDVDを鑑賞していただきました。
福島県神社庁親子参宮団の体験学習の様子です。
岐阜県神社庁山県支部親子参宮団の体験学習です。
DVD・テキストブック お伊勢さんに学ぶ 豊かな自然と恵み
監修のことば
皇學館大学教授 櫻井治男
あなたは、ひとつぶ一粒のお米の顔をみたことがありますか。お塩が海水の香りをただよわせていることを知っていますか。本当の水の味をゆっくり楽しんだことはあるでしょうか。
はるかな昔から、お米・お塩・お水は私たち日本人が生きていくうえで、とても貴重で大切な食べ物でした。お米ができるためには大地と水、そして太陽の恵みを受けて、毎日人々の心をこめた作業が必要です。お塩も海水からそのエキスをいただいて作ることが行われてきました。川から、あるいは大地からわき出る水をそのまま飲むために、森が力をかしてくれています。
本当にこうしたことが行われているのでしょうか。「お伊勢さん」はそれを教えてくれます。日本を代表する神さまがおまつりされている伊勢神宮の森。そこから流れる川。川の水を受け入れる海で、あなたはさまざまな生き物を発見するでしょう。そして私たち人間も同じように自然に生かされていることを知ってください。「お伊勢さんに学ぶ」ことは、あなたに元気と心のやさしさがさずかることなのです。
DVDのシーンは以下の通りです
- 日本財団助成事業ロゴマーク
- 忌火屋殿〜御饌殿
- 伊勢神宮と天照大御神
- 神宮徴古館
- 神宮の自然源流の森と植樹祭
- 五十鈴川
- 御神田
- 伊雑宮お田植え祭
- 虎石・われ石・潜石
- 御塩浜
- 神宮の森の生き物
- エンディング
監修:櫻井治男(皇學館大学教授)
協力:神宮司庁
企画・製作・著作:財団法人 神道文化会
制作:株式会社 紀伊国屋書店
制作協力:株式会社 ポルケ/有限会社 アムール