平成24年 第14回「暦と神道文化」

 第14回 公開講演会のお知らせです。今回のテーマは「暦と神道文化」です。以下開催にあたってのお知らせです。

開催趣旨

 神道は日本の歴史風土の中で培われ、今日も日本各地にて数多くの年中行事や、祭礼などが行われている。この年中行事や祭礼は、彩り豊かな自然風土を反映し、四季の移ろいと日月の運行に基く「暦」と深い関係を有してきた。

 我が国では、明治5年の太政官布告(第337号「改暦ノ布告」)による太陽暦(グレゴリオ暦)の導入まで、月の運行を基として太陰太陽暦を用いてきた。この太陰太陽暦は、欽明天皇15年に百済より暦博士・固徳王保孫が来朝し、「大陸暦」が輸入されて以来、長きに亘り使用されてきた。「大陸暦」が用いられた我が国の暦は、江戸時代に入ると貞享暦、宝暦暦、寛政暦、天保暦と「和暦」に改暦され用いられるようになった。これら「大陸暦」・「和暦」の何れもが、月の運行・満ち欠けを基に「月日」を定め、太陽の運行を基に「四季」を定めた太陰太陽暦であった。

 本年は、5月21日は金環日食、6月4日は部分日食、6月6日は金星による太陽面通過(金星による食)、8月14日の金星食(月による金星の食)というように、太陰太陽暦の基となる「月」と「太陽」に係る天体現象が多発する年でもある。

 暦とその意味、暦と神事・年中行事との関係を考えるにはまたとないこの平成24年に、暦に息づく神道文化の存在を再発見して行きたい。

内 容

  • 主催  財団法人神道文化会(渋谷区代々木1−1−2 神社本庁 内)
  • 日 時 平成24年6月23日(土) 午後1時〜4時30分
  • 場 所 國學院大學学術メディアセンター常磐松ホール
  • 参加費 500円(学生無料)
  • 定 員 200名
  •  参加申込・問い合わせ
     151-0053 東京都渋谷区代々木1−1−2 神社本庁内(財)神道文化会宛
     ℡ 03-3379-8281 FAX 03-5358-3491 E-Mail info@s-bunka.com

プログラム

午後1時〜1時10分 開会挨拶ほか

午後1時10分〜2時10分
  講演Ⅰ  西岡和彦氏・國學院大學准教授 「改暦と渋川春海」

午後2時10分〜2時30分 (休 憩)

午後2時30分〜3時30分  
  講演Ⅱ  加藤健司氏・鶴岡八幡宮教学研究所長 「年中行事と太陰暦」

(※事情によりプログラムが変更される場合がありますので、ご了承願います。)

 このたびは、来る6月23日(土)の講演会「暦と神道文化」にお申込いただき有難うございます。さて、当日のプログラムの変更がありますので、お知らせいたします。

 タイトルの「暦と神道文化」に因み、このたび、本年9月15日全国上映予定の映画『天地明察』を監督された滝田洋二郎氏が、当講演会にお越しいただき、お話を伺えることになりました。

 映画『天地明察』は、平成22年本屋大賞第1位に輝いた、冲方丁氏の大ベストセラー小説『天地明察』が原作です。

 『天地明察』は、江戸時代の天文学者渋川春海の半生を描いた作品ですが本講演会の講師西岡和彦先生のご講演の題名でもあり、監督には、その映画について、種々お話を伺えると思っています。

 皆様ご承知のように、滝田洋二郎監督は、平成20年、映画『おくりびと』の監督として有名です。『おくりびと』はモントリオール世界映画祭グランプリの受賞を皮切りになんと103冠という賞を受賞し、中でも米国アカデミー賞外国映画賞受賞という快挙を成し遂げられました。その作品のつぎに手がけたのが、この映画『天地明察』です。

 当日は、先生方お二人の講演とともに、監督のお話もぜひ楽しみにお越しください。

参加申込はファックスにて、お名前・ご住所・電話番号・メールアドレスを下記にお送りください。
FAX.03-5358-3491
ファックスが間に合わない場合、当日会場にても受け付けます。

公開講演会「暦と神道文化」プログラム(変更後)

日 時 平成24年6月23日(土)
場 所 國學院大學 学術メディアセンター常磐松ホール

プログラム

13:00 開 会
13:05 講 演I 「改暦と渋川春海」
      講 師 西岡和彦氏(國學院大學准教授)
14:05 (休憩)
14:15 滝田洋二郎監督が語る映画『天地明察』
15:15 (休憩)
15:25 講 演II「年中行事と太陰暦」
      講 師 加藤健司氏(鶴岡八幡宮教学研究所所長)
16:25 閉 会
16:30 解 散